“ミリオネアとなるための2つのルール”~目標から逆算し、転がるチャンスをつかめ~

インタビュー
カテゴリー:インタビュー

第12回『Association officeグループ』社長/片岡

未だ売れる兆しのないハイブリッド立花が、成功者たちへのインタビューから、成功への秘訣と極意に迫る本企画。第12回となる成功者インタビューに応じてくれたのは、バー、キャバクラなどを経営する『Association officeグループ』の片岡社長。今回はオフィスではなく、ご自身が経営する落ち着いた雰囲気が魅力のバーで話を聞かせて頂いた。事業の失敗を乗り越えて、この業界へ飛び込んだ片岡さん。それから、わずか2年で独立し、社長にまで登りつめた。

そんな片岡さんには仕事に対してふたつのルールがある。ひとつめは目標から逆算して、今、何をやるべきかを考える。ふたつめは、チャンスはいくらでも転がっていると考えられること。
業界や職種を超え、ビジネスの本質に鋭く迫る片岡さんの言葉。あらゆるビジネスパーソンに読んでいただきたい。

形見を抱え、転々とする苦労時代

成功者インタビュー『ミカドグループ』片岡社長―まず、会社の紹介、現在の仕事内容と給料を教えてください。

バー、ガールズバー、キャバクラなどを経営しているAssociation officeグループで社長をしています。各店舗の運営は基本的に店長に任せていますので、社長としての仕事は、各幹部との打合せや、新事業の計画や準備などです。もうすぐ吉祥寺に新店舗をオープンしますので、今はその準備をしています。
この業界に入って、2年になりますが、私の現在の月収は80万円~110万円の間という感じです。良いときで140万円。年収にすると1,200万円くらいですね。

―わずか2年で年収1,200万円はスゴイ!! 新入社員の仕事内容と給料は?

新入社員の仕事としては、店内の業務全般を覚えてもらいます。接客、キャストへの対応、清掃、あとイベントの企画などです。給料は30万円プラス歩合からスタートします。
正直な話、仕事はとても大変です。ただ、自分の目標があり、やる気があれば、出世は本当に早いです。

―以前はどんな仕事を?

20歳頃にスカウトの仕事を始めました。それで稼いだお金を元手に、20代前半でネイルサロンの会社を立ち上げたんです。その頃は、30歳で財産を築き、仕事もやめられるようにと頑張っていました。脱毛サロンなども始めて、事業を拡大させていったんですが、最終的に事業が行き詰まり、1億円近い借金を抱えてしまいました。

―とても大変な時期があったんですね。当時はどんな暮らしを?

多額の借金を抱えてしまったので、返済のために、全ての財産を処分することに。バッグひとつで転々とする生活が約1年ありました。個室鑑賞などで寝泊りしたり、タバコ1箱と白ご飯で1日4千円という生活です。

私は、二十歳のときに、親を亡くしているのですが、当時は親の形見をバッグに入れて持ち歩いていたので、バッグを開けるたびに、それを見るわけです。この頃が本当に苦しい時期でした。でも、このままではダメだな、もうやるしかないと思い、この業界に就職したという感じです。スカウトの仕事をしていた経験があるので、この業界なら、やれるはずだという強い自信がありました。あと、いかに早く上にあがっていけるか、ということについては自分次第だ、という気持ちでいましたね。

自分に課した2つのルール

―なぜ、ここまで稼げるようになったんでしょう?

成功者インタビュー『ミカドグループ』片岡社長

昔からお金をたくさん稼ぎたい気持ちは強かったんです。本音を言うと、とにかく自分が儲かればいいとも思っているんですよ。でも、経営者となった今、自分の取り分は最後なんです。男性スタッフを食わしていかないといけないし、キャストのみんなにしっかり給料を払わないといけない。家賃もそうですし、酒代もそう、もちろん借金も返さなきゃいけない。そうやって、最後に余ったら、それが全て自分の取り分なんです。だから、自分が儲かるためには、私の前にいるみんなにしっかり稼がせてあげて、いい仕事をしてもらうこと。そうすれば、お客さんも楽しいし、気持ちよくお金を使ってくれるんです。これが自分の取り分が増える一番の近道なんです。
ゴール、つまり目標が決まっていれば、そこから逆算して、考えることができるかどうかです。それはどんな仕事でも、同じです。

あとは、チャンスはいくらでも転がっていると考えられることができるかどうかですね。例えば空きテナントの張り紙を見つけたら、賃料が高い安いだけじゃなく、何かに使えるんじゃないかと考えられるか。人との出会いを無駄にせず、一緒にいい仕事ができるんじゃないかと考えられるか。あとは、本当にこの物件を使いたい、本当にこの人間と仕事をしたいと思えば、今はダメだとしても、ずっと忘れずに思いを持ちつづける。そうすれば、いつかのタイミングでは、それが実現すると信じてるんです。

―とても説得力のある言葉ですね。 この業界で独立を目指す人たちにメッセージを。

幹部にも話すことですが、まずは年収1,000万円、つまり月収80万円を超えること。これは自分がお店にいて、月収150万円ではなく、自分がいなくても月収80万円稼ぐことができるようにということです。それができれば、空いた時間で、余裕を持って次のステップへのチャレンジができるんです。この業界での仕事は、少なからず社会からの偏見もあります。なので、もっと大きな自分の目標を実現するための手段だと考えることが大事です。
ちなみに、今、私は大学に行きたいと考えていますよ。そして、もし、卒業できたら、次は外国に留学したいですね。途中で気が変わるかもしれませんが(笑)。

成功者インタビュー『ミカドグループ』片岡社長

Interviewer ハイブリッド立花

1983年生まれ。愛媛県出身。放送作家。文化放送『大竹まことゴールデンラジオ』、Podcast『ユリオカ超特Q無謀な企て』、FMがいや『メロンチックのおらぶラジオ』等、多方面で活動。