“迷ったらお客さま目線で判断を!!”~楽することを選んで、良いことはない…~
第19回『キャバクラ紹介プロダクションJANEL』 ゼネラルマネージャー/山口さん
ハイブリッド立花が、成功者たちへのインタビューから、成功への秘訣と極意に迫る本企画。第19回は、キャバクラ業界において、キャストと店舗のマッチングビジネスを展開し、急成長中のベンチャー企業、キャバクラ紹介プロダクションJANELの山口ゼネラルマネージャーにお話を伺った。
山口さんが仕事で大切にしていることは「迷ったらお客さま目線で」という言葉。ビジネスマンならば、仕事で判断に迷う場面に必ず出会うはず。しかし、そこで慌てず冷静に「お客さま目線」の決断が出来れば、その後、良い結果につながる筈。
決して、自分目線で楽をしようとしてはいけない。今一度、「楽は苦の種、苦は楽の種」と肝に銘じるべし。大事なことは今も昔も変わらないのだ!!
社長と出会い、転職を決意
―まず、お店の紹介、現在の仕事内容、給料を教えてください
キャバクラ紹介プロダクションJANELで、ゼネラルマネージャーを務める山口です。キャバクラで働きたい女の子とキャストを募集したいお店をマッチングさせることが主な業務内容となります。私は現在29歳なんですけど、今年の5月で、入社2年になります。
部下のマネジメントをしながら、現場に出て営業もしています。具体的な仕事の流れとしては、12時半に出社し、既存取引店舗、登録している女の子へアフターフォローの連絡から始まります。夕方17時頃からはキャバクラで働きたい女の子の面談を始めて、エリア、給与、時間帯など条件をヒアリング。
そして、条件の合うお店の面接の段取りをつけ、面接と体験入店をしてもらいます。翌日の昼、女の子とお店さんの両方から、昨日の勤務についてヒアリングします。うまくマッチングすれば、そのまま働いてもらうことになります。
―現在の給料はいくらですか?
私の場合は、入社当初は25万円、3ヶ月ごとにアップして、1年後に35万円になりました。現在は、自分の管轄する部署の売上の10%、金額にすると年収約850万円ですね。入社からの昇給ペースとしては早いと思います。社長から直接、会社の方針や考え方、仕事の進め方を徹底的に叩き込まれたおかげだと思います。
―スピード出世ですね! 過去はどんな仕事をしてきたのですか?
建築現場での荷揚げ仕事や内装業などをやってきました。その後、空手をやっていたことを生かして、クラブのセキュリティの仕事などをしてきました。私の身長は180センチで、当時は体重94キロ、体脂肪7パーセントでした。それでも外国人が多いセキュリティ業界の中では中肉中背だったんですよ。当時の同僚にはフランス部隊出身で、戦争に行ってきたという人もいました。その後、営業の仕事や、キャバクラのボーイも少し経験しました。
―今の会社で働き始めたきっかけは?
セキュリティの仕事で、そこそこ稼げてはいたんですよ。ただ、自分が40歳になって、この仕事を続けているイメージを持てなかった。今、お金を稼げても、将来も稼げているか分からないので、転職を考えていました。そんなときに、身近に成功者がいました。その方が今の社長です。キャバクラのボーイとして働いていたときに、会社が急成長していると聞いていましたし、社長と面識があったので、直接、自分から働かせて欲しいとお願いして、今に至っています。
お金の使い道は、部下と取引先、そして自分への投資
―社長との出会いが大きかったわけですね。仕事で大事にしていることはありますか?
弊社の方針の1つで、社長の言葉でもあるんですが、お客さま第一で考えるということでしょうか。どんな仕事にも通じると思いますが、迷ったときは、お客さまが喜ぶほうを選ぶべきです。結果として、そのとき、仕事につながらなくても、それは仕方のないこと。後々、仕事につながってくるものです。逆に、自分が楽なほうを選ぶと、良いことはありませんね。クレーム処理のときなど、嫌だなと思うことは、誰でもあると思いますが、きちんと話を聞こうとしなかったり、いい加減な対応をすると、大きなトラブルになりかねませんからね。
―貧乏だったときはありますか?
とても貧乏だった時代というのはないですが、この会社に入ってすぐは、給料が半分くらいになったので、少しきつかったです。というのも、「尻に火をつけろ」という社長の言葉で、家賃12万円の部屋に引っ越したんです。なので、給料の半分が家賃に。しかも、「見た目にも気をつけなさい」と言われるので、そこにもお金を使うと、遊ぶお金は残りませんでしたよ。当時の食生活は、体を鍛えることは続けていたので、低カロリー高たんぱくの、とり肉が中心。肉屋で2キロ1000円のとり肉を買い、塩コショウして、焼くだけという料理でしたね。
―現在のお金の使い道は?
スーツ、靴、カバンを買い揃えました。靴は8万円のものを4足、カバンは18万円のものを5つ買って、ローテーションさせています。素材の良いものにこだわりました。あと、社長からは、給料が上がったんだから、引っ越せと言われています。あるマンションをすすめられたんですが、調べたら家賃の最低金額が25万円でした(笑)。大切なのは、貯金することより、もっと稼げるようになるために、取引先や部下、そして自分のためにお金を使うこと。
私は、特に読書が好きなので、今年は1日1冊ペースで300冊は読もうと思っています。まず数をこなすことを意識すると、読むのも早くなります。今は、ページを開いて、必要なところにチェックして読んでいます。熟読しても全て覚えられないので、さらさらっと読んで、2回目、3回目読んだほうが、内容が頭に入ってきますよ。
―読者の方へメッセージをお願いします。
10年後を見据えて頑張れる人と一緒に働きたいですね。稼ぎたい気持ちはあっていいのですが、目先の利益にとらわれないこと。稼げる仕組みは用意しているので、会社の考え方、仕事の方針を素直に受け入れ、柔軟に取り組められる人はすぐに結果が出ると思います。実際に、半年たたずに50万円稼ぐ人もいます。マニュアルがありますし、私もゼネラルマネージャーの立場として、新入社員がしっかり稼げるように、サポートしますので、ぜひ挑戦して欲しいです。
1983年生まれ。愛媛県出身。放送作家。文化放送『大竹まことゴールデンラジオ』、Podcast『ユリオカ超特Q無謀な企て』、FMがいや『メロンチックのおらぶラジオ』等、多方面で活動。