“仕事は信頼関係なしに、成り立たない!!”~コミュニケーションをとり、相互理解を深めよ!~
第20回『CLUB LURE~クラブ ルアー~』 店長/大橋さん
未だ売れる兆しのないハイブリッド立花が、成功者たちへのインタビューから、成功への秘訣と極意に迫る本企画。第20回は、武蔵小杉のキャバクラ『CLUB LURE~クラブ ルアー~』の大橋店長を訪ねた。
洋服が好きだった大橋さんは、高校卒業後アパレルブランドで勤務し、仕事に邁進するも、少ない給料と毎月の洋服購入により、100万円を超える借金を抱えることに。「頑張ったら頑張った分だけ稼ぎたい」との思いから、この業界に飛び込み、ピンチをチャンスに変えた。
キーワードは「信頼関係」を築くこと、そして、「決断力」。上司を目標に、走り続ける若きリーダーが語る熱き言葉に、耳を傾けるべし!!
お惣菜コーナーで割引商品を買う日々
―まず、お店の紹介、現在の役職と給料を教えてください
キャバクラ『CLUB LURE~クラブ ルアー~』で店長を務める大橋です。年齢は24歳です。店舗責任者として、日々の営業を行い、そのためのキャスト、男性スタッフのマネジメントや採用など、店舗運営に関わる全てが私の仕事です。現在、男性スタッフ13名、キャスト30名と共に仕事をしています。私の給料は、基本給50万円に売り上げに応じたインセンティブがつきます。年収にすると約800万円となります。
―新入社員の仕事内容と給料は?
まずはウェイターとして、お店を清掃したり、お客様から注文を聞いたりすることから始まり、仕事を覚えていってもらいます。出社は18時で、翌1時に終わる感じです。給料は30万円からスタートで、仕事を頑張る人は昇格、昇給は早いです。希望する人には、給与の日払い、寮も用意できます。
―この業界で、仕事を始めるまでの経緯についてお聞かせください
高校を卒業して、18歳から4年ほどアパレルブランドで働きました。当時は、朝9時に出社して、終電で帰る生活だったので、かなり忙しい毎日でしたね。渋谷109の店舗で店長をしていたときもあります。その頃の給料は、保険や税金を差し引かれると、手取りで20万円。一生懸命頑張ったし、それなりに評価されていたかもしれないけど、給料で反映されることはありませんでした。それに、アパレルブランドで働くわけですから、カッコよくしなきゃいけないので、洋服を買うのがとても大変でした。一人暮らしで、給料の半分ほどは洋服代に使っていたので、生活費もほとんど残りません。
食事に関しては、閉店間際のスーパーに立ち寄って、お惣菜コーナーで揚げ物やお刺身の割引商品を買って食べる生活で「この状況、いつまで続くんだ?」と思っていました。仕事のやりがいも感じられなくなり、クレジットの支払いやキャッシングなどで借金も100万円以上になってしまって、どうしようか悩んだ末に、頑張ったら頑張った分だけ稼げる仕事をやろうと決めて、この業界に入りました。すぐに給料が30万円、40万円と上がっていき、びっくりしたのを覚えています。借金もすぐに完済できました。
人とのつながりの大切さ
―どうやって、稼げる男に?
人間関係を大切にしてきたことでしょうか。どの職場であっても、気が短く、感情で物を言う人を見かけることってありますよね。また、立場が上の人なら、部下に対して抑えつけるような態度をとる人もいます。今の私の上司は、決して感情的に発言したりすることはなく、ちゃんと話をして、コミュニケーションをとる人なんです。私もそれを見て学びました。会話をして理解しあうことを意識しています。昔は自分のことしか考えていなかったときもありましたが、今は人間関係、人のつながりが大事だと感じています。
この仕事は、お客さまがいて、キャストがいて、男性スタッフがいて、全てが人でつながっている以上、信頼関係を築き上げなければ、成り立たないと思っています。ちょっとした一言で人を傷つけ、信頼を失うことがあるので、自分の中できちんと考えて言葉に出すようにしています。
また、私の方針として、一人ひとりの生き方を尊重しています。仕事終わりや休日に付きあいで飲みに行ったりすることはありません。仕事は仕事でしっかり頑張ってもらい、プライベートの時間は自分のために使ってもらってます。オンとオフのメリハリですね。
―働きやすい環境作りに努めているのですね
キャストはもちろん、男性スタッフにとっても働きやすい職場となるように、私が店長になってから体制を整えてきました。家庭を築いて、家族を持っている人もいますので、子どもの行事があるときや、冠婚葬祭など、きちんと休めるよう配慮しています。家庭を持ち、守るべきものがある人をきちんと応援したいのです。
この仕事は年齢が若いうちだけとか、世間体とか、家族がいたら仕事しづらいとか、そう思う人もいるかもしれませんが、私としては、働く時間が昼と夜で違うだけだと考えています。家族がいても、年齢を重ねても、働いてもらえる職場にしたいですね。
―読者の皆さんにメッセージを
「決断力」を持った人に来てもらいたいですね。働くお店を決めるにしても、何をするにしても、なぁなぁにしないこと。中途半端にやっては意味がありません。まずはやると決めて、その道でどう頑張るかを考えてほしいです。私としても、しっかり稼いでもらえるようサポートしていきます。
『CLUB LURE~クラブ ルアー~』には、私より年齢が上のスタッフもいますが、一緒になってお店を支えて頑張ってくれているので、感謝しています。新しい人にも入ってもらって、みんなで協力してお店を作っていきたいです。
1983年生まれ。愛媛県出身。放送作家。文化放送『大竹まことゴールデンラジオ』、Podcast『ユリオカ超特Q無謀な企て』、FMがいや『メロンチックのおらぶラジオ』等、多方面で活動。