副業を始めたら必ず確定申告をしなければダメなの?
副業を始めたら必ず確定申告をしなければダメなの?
最近の若い世代はかつてのバブル時代ようにがむしゃらに働くことで、本業の給与が上昇する可能性は少ないため、本業以外で稼ぐ副業に興味を持っている人は増えています。
しかし、副業には税金の問題などわかりづらい問題がたくさんあります。
今回は税金の中でも確定申告に焦点を当て、副業をしている全ての人が確定申告をする必要があるのかを紹介します。
一口に副業といってもさまざまな形がある
会社員の方が会社からもらう毎月の給与は「給与所得」という形式で支払われています。
副業の場合は一律に「給与所得」として支払われるのではなく、おこなっている副業の種類によって収入の形式が変わります。
例えば、週末にコンビニなどでアルバイトをしている場合、コンビニから支払われるお給料は「給与所得」という形式となり、普段会社からもらっている給与の形式と同じです。
しかし一方で、マンション経営や自分が購入した家を借家として不動産運用をしている人は「不動産所得」という収入形式になります。
さらに、ブログなどに広告をはりアフィリエイトで副業をおこなっている場合は「雑所得」という所得の形になります。
他にも、「事業所得」や「譲渡所得」などさまざまな形式の所得形式があります。
確定申告を考える前に、まずは自分の副業で得ているお金がどのような給与形式なのかを確認しておくことが大切です。
副業で「必ず必要なケース」と「確定申告が必要ないケース」
●必要なケース1
基本的に年間20万円以上副業で所得がある人は、確定申告をする必要があります。
この場合、20万円以上の所得とは、自分が得ている利益からその業務を執り行う上で必要な経費を差し引いた金額です。
そのため、実際の稼ぎが20万円を超えていたとしても、経費と認められる金額を引くことで20万円以下になる場合には確定申告をしなくても良くなります。
●必要なケース2
週末にアルバイトをしている場合は2箇所から給与所得をもらっていることになります。
年末調整は本業の会社でしかおこなうことができず、副業の給与所得に関しても国への申告が必要になります。
そのため必ず、副業が「給与所得」の場合には年末調整をしましょう。
●必要なケース3
そもそも本業において年末調整をおこなっていない場合には、副業の所得が20万円以下であっても確定申告をする必要があります。
副業をおこなう上で確定申告の問題は避けて通ることはできません。
申告漏れがあった場合には、忘れた頃に国から追徴の連絡が届くことがあります。追徴の場合、通常の税金よりも高額になってしまうため、バレることはないとタカをくくらずに、副業をおこなう場合には必ず確定申告をすることが大切です。