【ナイトワークの掟】男性スタッフとキャストの恋愛がご法度の理由とは
ナイトワーク業界では一般的に、男性スタッフと女性キャストの恋愛がご法度になっています。このルールはトラブル防止のためだと言われていますが、実際にはどんなトラブルが起こりやすく、どんな損害がお店に生じるのでしょうか?
今回は、ナイトワーク業界で恋愛が禁止になっている理由についてご紹介します。
キャスト同士の人間トラブルが発生しやすい
ナイトワークのスタッフは男女ともに若い年代がメインです。
同世代の男女が集まっていれば恋愛感情が生まれるのは自然の流れですが、ナイトワーク業界が強く「恋愛禁止」というルールを打ち出しているのは、キャスト同士のトラブルを防ぐためです。
ルックスがよく、仕事ができて信頼できる男性スタッフは、女性キャストから見ても魅力的に映るもの。恋愛禁止のルールがなければ、キャスト同士のアピール合戦や人間関係の悪化、派閥争い、陰湿ないじめなどに発展する可能性があります。
男性キャストの争奪戦とは無関係なキャストも巻き込まれる可能性もあるため、お店全体の空気も険悪になり、中にはお店を辞めるというキャストも出てくるでしょう。
女性キャストあってのナイトワーク業界ですから、人間関係を良好に保つことも男性スタッフの重要な仕事なのです。
モラルの低さがお店の損害につながる
恋愛を放任するとキャストの人間関係がこじれやすくなるだけでなく、店内のモラルが低下してしまうことも原因です。男性スタッフと女性キャストが交際していると、私情を仕事にはさむケースも考えられます。
仕事にプライベートを持ち込むことは、ナイトワーク業界ではもちろん、ビジネスシーンでは絶対NG。公私の区別がつかなくなるだけでなく、中にはスタッフとキャスト2人で行方をくらますというケースもあります。
「たかがキャスト1人いなくなっただけで、どれほどの影響が出るのか?」と考える方もいると思いますが、実は大きな損害が出るもの。
たとえば、60分につき1万円を売り上げるキャストが、1日4時間×週5日×3週間というシフトで働いていたとします。キャストの取り分があるためお店の利益とは異なりますが、売上金として考えると、月に60万円もの損失が発生するのです。さらに男性スタッフの働き分を合わせれば損害はもっと高くなります。
男性スタッフと女性キャストの恋愛は2人だけの問題でないことがわかります。
スタッフとキャストの恋愛がバレたらどうなる?
ナイトワーク業界では男性スタッフに対し「キャストとの恋愛禁止」のほかに「キャストと交際したら罰金」というルールを課しているところも少なくありません。
罰金の金額は50~200万円とかなり高額に設定しているところが多いので、万が一恋愛関係がお店側にバレてしまったらこの罰金を課される上に、クビにされてしまう可能性もあります。
もちろん、恋愛に関するルールはお店によって異なるので、ナイトワーク業界の全てのお店が上記の例に当てはまるわけではありません。しかし、お店のルールを守れなかったということで信頼に傷がつくこともあるため注意しましょう。
「お店にバレなければ交際しても大丈夫」「恋愛禁止のルールがかえってスリリング」とナイトワーク業界の掟を甘く見ている方もいるかもしれません。
しかし、お店がこのようなルールを設けるのはきちんとした理由があるためです。
トラブルや損失を防ぐためにも、恋愛禁止のルールはしっかりと守りましょう。