接客は態度だけでなく声も大切! 好感が持てる声の作り方

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接客は態度だけでなく声も大切! 好感が持てる声の作り方

声にも表情があるというのをご存知ですか?
同じ人の「おはようございます」でも、寝起きで不機嫌なときの声と頭がすっきりしているときの声では印象が異なります。
接客時には声の印象がとても大切なので、お客様に好感を与える声の出し方を知っておきましょう。

サービス業が大声で発声練習をしている理由

アパレルや飲食店、大手の宅配業者などお客様を相手にするサービス業のスタッフが、朝礼などで発声練習をしている姿を見たことがあるでしょう。

普段人は、目の前にいる人に届けば良い声の大きさで話していますから、大声を出す機会というのはあまりありません。そのため、大声は意識しなければ出すことができないのです。
小さな声、よく聞き取れない話し方というのは「自信がない」「積極性がない」というネガティブな印象を与えるので、お客様に「ここのスタッフは接客態度が良くない」と思われてしまう恐れがあるのです。

逆に爽やかでよく通る声での接客は、ポジティブな印象を与えるので、サービス業では「大きな声ではっきりと挨拶」を徹底しているのです。

大きな声も、単に大声を出せば怒鳴っているように聞こえてしまため、「爽やかに聞こえる大声」にしなければなりません。サービス業が朝から大声で発声練習をしているのは、意識の統一のほかに日常業務で爽やかな大声を出すための準備体操も兼ねているのです。
ただし、これだけではお客様に好印象を与える声は作れません。
さっそく良い声の具体的な作り方を見ていきましょう。

明るい印象を与える声の高さは「ソ」

明るい印象を与える声の高さは「ソ」

声の印象は「高さ」「大きさ」「表情」の3つで決まります。まずは声の高さから確認してみましょう。

声は高い方が明るく元気な印象を与えますが、相手に心地良く聞こえる高さは「ソ」の音といわれています。

この「ソ」は絶対音感の「ソ」である必要はなく、自分の中で「ドレミファソラシド」と順に発音していく途中にある「ソ」の音でOK。
おそらく、普段話している声より少し高めになるでしょう。
声は少し高めの方が明るい印象を与えるので、この音の高さで「おはようございます」「ありがとうございます」などのフレーズを出せるように練習してください。

良い声を出すための発生トレーニング

次に好感度の高い声の大きさと表情の作り方をご紹介しましょう。
5回を1セットとし、接客前にそれぞれ2セットずつおこなうと良い声を出すウォーミングアップになります。
朝や寝る前など日常的におこなうとより効果的です。

■よく通る声にするトレーニング■

おなかに手を当てて「はー」と大きく口を開いて、息を吐きながらひっこめます。強く息を吐くことを心がけてください。

■顔のトレーニング■

顔の筋肉がこわばっていると表情豊かな声音にならないので、表情筋の動きを滑らかにすることも有効です。
なるべく大きな口で「あいうえお」と、ゆっくりした発音を繰り返してみましょう。

■滑舌をよくするトレーニング■

聞き取りやすい発音のために、滑舌を良くしましょう。
口の中で、舌を大きくグルグルと動かします。コツは早くより大きく動かすことです。

よく通る声、高めの音なども大切ですが、声の表情は顔の表情と連動します。顔の筋肉が良く動くように、接客前にウォーミングアップしておくと効果的です。
接客時は笑顔を心がけると、感じの良い声を作ることができるので意識してみてください。