心理テクニック「ミラーリング」を使った接客術をマスターしよう!

カテゴリー:心理テクニック

心理テクニック「ミラーリング」を使った接客術をマスターしよう!

出会ったばかりの人に「良い印象を持ってもらいたい」「信用してもらいたい」というときは、心理テクニックを使ってみましょう。
セールスマンや心理カウンセラーも取り入れている、相手に親近感を与える心理テクニック「ミラーリング」を接客に応用する方法をご紹介します。

ミラーリングにはどんな効果が期待できる?

ミラーリングにはどんな効果が期待できる?

人は、好意を抱いている人の仕草や話し方を無意識に真似してしまう心理が働きます。
「カッコ良い!」と思っている人の話し方や服装を真似してしまうのは、少しでもその人に近づきたいという気持ちが表れるため。

逆に真似される側は、自分に近い言動をする人は「味方だ」という認識が芽生えるので親近感を抱きます。
このことをミラーリングといい、上手に使うと相手から早く確実に信頼感を得ることができる心理テクニックのひとつです。
カウンセラーも取り入れている手法で、接客にも使うことができます。

ミラーリングのやり方

接客時に取り入れやすいのが、相手の言葉を復唱する方法です。
たとえば、「トイレはどこ?」と聞かれれば「トイレですね。ご案内します」、「会計はカードでできる?」と聞かれれば「お会計はカードでも可能です」など。ビジネスマナーにおいては、復唱する際、お客様の言葉をそのまま使うのが正しいとされているので、たとえ間違った言葉であっても訂正しないで復唱するのがマナーです。

復唱以外に取り入れやすいのが、相手のペースに合わせること。
ゆったりとしたテンポの人にはゆったりとした接客を、せっかちな人にはペースを早めた接客をすると「気が利く」と思ってもらえます。

会話でミラーリングを取り入れるなら、言葉尻を繰り返しましょう。
たとえばお客様が「だいぶ日暮れが早くなってきたね」と言えば「本当に日暮れが早くなってきましたよね」、「年末が近いから忙しい」と言えば「年末は忙しくなりますよね」など、あなたと同じ気持ちを持っていますよ、ということをアピールすると親近感を持ってもらえます。

ミラーリングの注意点

ミラーリングは相手に親近感や好感を抱かせるのに効果的な心理テクニックですが、やりすぎると逆に目についてしまい、不信感を抱かせてしまう恐れがあります。あくまでもさりげなく、相手にバレない程度におこなうのが効果的です。
また相手に「ミラーリングをおこなっている」と見抜かれてしまうと、心理的な効果は期待できなくなります。ミラーリングをおこなっても相手と上手にコミュニケーションが取れていないと感じたら、それ以上は接客にミラーリングを取り入れるのは止めましょう。

ミラーリングは親近感を与えるのに効果的な心理テクニックです。
おこなう際はさりげなく、露骨な真似をしないことがコツです。