常連のお客様の顔と名前の覚え方のコツは？
お客様にとって、お店のスタッフに顔と名前を覚えてもらうというのは嬉しいことです。特別感があり、お店やスタッフに対し親しみや愛着感アップにつながるので、お店側としては常連のお客様の顔と名前はぜひ覚えたいものです。ところが、実は人間は顔を覚えるのは得意なのに対し、名前を覚えることは苦手です。これは、名前が見た目や人柄と一致しない文字の羅列だから。そこで、常連のお客様の顔と名前の覚え方のコツについてご紹介します。
常連の顏の覚え方は印象づけることが大切
常連のお客様の顏と名前を覚えるに当たり、まず「この人の名前と顔を覚えよう」と意識することが大切です。お店には多くの人が来るため、覚えようという意識がなければとても覚えることができません。常連の人を覚えようと意識した上で、顔と名前を覚えるにはその人の印象を強く自分の中に残すことが大切です。お客様に話しかけて声や反応、会話の内容、全体的な雰囲気などをつかむと印象が残りやすいので、常連のお客様には積極的に話しかけましょう。
常連の顔の覚え方は見ながら名前を繰り返すと効果的
お客様に話しかけて声や反応など印象に残せたら、次は名前と印象を記憶の中で紐づけていきましょう。そのためには、お客様の顏を見ながら名前を呼ぶのが効果的です。心の中で繰り返してもいいのですが、接客などで実際に「○○様、いかがいたしましょうか」なと、名前を呼ぶ機会を作るとお客様とのやり取りが増え、自分の中に強く印象に残せるので効果的です。
常連の顏の覚え方は体の特徴をセットにする
お客様とのやり取りが自分の中に印象を残す上で効果的な方法ですが、お客様とのやり取りは似たり寄ったりになるので、誰が誰かわからなくなることもあります。そんな時は、お客様一人一人の特徴を顔や名前の情報とセットで覚えましょう。たとえば「顔が黒くておでこにホクロがある田中様」「鼻が大きくて富士額の斉藤様」といった具合です。また安藤さんなら「あんドーナツが好きな安藤様」というように、勝手にエピソードを作って関連付けるのも効果があります。エピソードを付ける時は、できるだけ突拍子もない設定にすると記憶に残りやすくなるのでおすすめです。
常連のお客様ノートを作って顏の特徴や名前を覚えよう
話しかける、名前を呼ぶ、見た目の特徴とセットにするなど自分の中に強く印象に残しても、あとで思い返さなければ知識は定着しません。人の記憶にははっきり覚えていて、いつでも思い出せる長期記憶と、しばらくの間は覚えているけれど時間が立つと忘れてしまう短期記憶に分かれます。よほど強烈な記憶でない限り多くは短期記憶になりますが、覚えたことを繰り返し思い出すことで短期記憶も長期記憶にすることができるのです。
ですからお客様の特徴を設定したら、記憶が薄れる前にお客様ノートに特徴や関連付けた情報を合わせて残しましょう。帰宅後にノートを見返して記憶を強化していけば、素早くお客様の顏と名前を覚えることができます。
常連のお客様の顔と名前を覚えていると、お客様からの信頼度アップにもつながります。顔と名前の素早い覚え方のポイントは、お客様の印象を強く残すことです。顏と名前は声や反応、外見などの特徴とセットで覚え、お客様ノートを作って記憶を強化していきましょう。