混同しないよう注意！　「ハウスボトル」と「キープボトル」の違いとは

キャバクラやガールズバーといったお店でボーイとして働いていく上で、ナイトワークならではの専門用語を理解しておくことが大切です。
ボーイが働く上で頻繁に使う言葉の中に、「ハウスボトル」と「キープボトル」というものがあります。どちらもお客様が飲むお酒に関する用語ですが、その意味は全く違うものなので混同しないよう気をつけたいもの。今回は、ハウスボトルとキープボトルの正しい意味について紹介します。

ハウスボトルはお店備えつけのお酒

ハウスボトルというのは、お客様のセット料金に含まれているお酒のこと。ウイスキーや焼酎といったお酒をハウスボトルとして備えつけているお店がほとんどですが、中にはブランデーを用意しているお店もあります。
お客様が来店するたびに新品のハウスボトルの封を切って出していてはお金がかかり利益が出づらくなります。そのため、使い回しのボトルに安いウイスキーや焼酎をつぎ足してテーブルにセットするお店が多いです。
ボーイはお客様がテーブルにつく前にハウスボトルをテーブルの上にセットしておきます。席についたキャバ嬢は、ハウスボトルを使ってお客様にお酒を作ります。お酒の味にこだわらないというお客様は、ハウスボトルを実質的な飲み放題のお酒として楽しむのです。

キープボトルはお客様が買い取るお酒

キープボトルというのは、お客様がお酒をボトルごと買い取ってお店に預けておくというシステムのこと。
キープボトルのお酒はキャバ嬢も一緒に飲めるシステムになっています。
キャバクラに来店するお客様はセット料金のみで楽しむこともできますが、キャバ嬢は売り上げアップのためにドリンクをおねだりすることがほとんどです。しかし、ドリンクをねだられるたびにオーダーしていると、お客様の支払料金が高額になってしまうこともあります。定期的に来店する常連さんなら、その都度ドリンクを頼むよりもボトルキープをしたほうが安く上がるのです。

キープボトルをするのはどんなお客様？

ハウスボトルは原価を抑えるために安いお酒が選ばれやすく、お客様によっては口に合わないと嫌がることもあります。好みのお酒を飲みながらキャバ嬢との会話を楽しみたいというこだわりのあるお客様は、キープボトルを選ぶことが多いのです。
キープボトルというのは、近々また来店するというサインでもあります。キープボトルをするお客様のほとんどは常連さんなので、無礼な接客をせずに優遇するよう心がけましょう。
お店によっては、キープボトルをするお客様のセット料金を安くしたり、キープボトル料金を割引したりというイベントを開催することもあります。ボーイとして働くときには、こういったシステムについてもチェックしておきましょう。

ハウスボトルとキープボトルは同じような言葉のように思えますが、全く違うものなので注意が必要です。ハウスボトルとキープボトルの意味を正しく知っておかないと、接客に支障をきたすこともあるので、きちんと理解しておきましょう。